2014.6.30
この6月に何度も開催したワークショップが、ついに閉幕しました。ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございます。
最後に、それぞれの回の開催レポートをまとめておきたいと思います。あらためて読み返してみても面白いですよ。
6/6(金) キューブパズルのデザイン入門
6/15(日) からくり工作の第一歩/カメラ
6/29(日) つめこみパズルのつくりかた
6/29(日) アンビグラムを作ってみよう
ということで、本ワークショップの実情と雑感をお届けしてきた「舞台裏」も、これにてお別れの時間です。
それにしても、まだまだ知らないこと、面白いことって、たくさんあります。それを楽しむとき、たとえば作り手になってみる。これが最も素朴で、手っ取り早い方法なのかもしれませんね。
それでは、長いことお読みいただき、ありがとうございました!
……そうそう、右の写真は「つめこみパズルのつくりかた」で登場した、六角ピースのカタマリ。ここから1個ずつ外していくのだそうですよ。大変だけど、作るって面白い。
2014.6.30
最終日の後半は、ASOBIDEAの三輪が講師となる「アンビグラムを作ってみよう」です。
最初は基本から、いくつかの実例と、アンビグラム誕生の発端となった人物や書籍、さらにアンビグラムが広く知られるキッカケを作った映画など、さまざまな話題が紹介されました。
印象的だったのは、アンビグラムは意外と最近のものだということ。つまり、遊びとしても新しく、まだ見えぬ世界も広いのです。
だいぶアンビグラムの面白さが見えてきたところで、それぞれに制作用の道具が用意され、さっそく作ってみることに。
今回の目標は、上下を逆さまにしても同じように読める文字列。それは自分の名前でも、思いついたフレーズでも、何でもOK。ですが、実際には名前を選んだ方が大半でした。
といっても、いきなり作るのは大変なので、最初は文字づくりの準備から。不思議と、ここから始めれば手が動いてくるようです。
そして、どこかで造形の壁にぶつかったところで、いよいよ講師の本領発揮。ちょっと作るのが難しいという部分が出るたびに、解決の糸口を手際よく提示していきます。またもやライブ感たっぷり。
最後に清書したものをカードに転写して、それぞれの作品が完成。さっそく名刺に使おうかな、なんて声も聞こえてきました。
見ているこっちも、どうなるのか予想できませんでしたが、それぞれの手元で次々に変化していく様子は驚きでした。アンビグラムを見るのは面白い。でも、実際にやってみると、さらに面白い。しかも、その入口は意外と広くて入りやすいのですね。
ちょうど、この後半が始まって、制作が進んでいるころ、会場周辺は晴天から雷雨に変わりました。講座が終わると、雨も穏やかに。この天気の変化に、2つの講座の盛り上がりが重なりそうな一日でした。
2014.6.30
もう少しだけ、舞台裏は続きます。ワークショップの最終日、まずは「つめこみパズルのつくりかた」からスタートしました。
それぞれの参加者に配られたのは、六角形をベースにしたブロックと、組む位置によってサイズを変えられる枠の部品。これが全体の主役になります。
はじめに、ピースを枠に詰め込むパズルの例として、講師のえぢさんが考案している「Caseシリーズ」を紹介。それは、鉛筆やポロシャツの形をしたピースが登場する、シンプルでかわいらしいパズルたち。その設計の裏側には、どれも基本となるベースがあるよ、というお話でした。
それを踏まえて、いざ今回の六角ピースを使った問題に挑戦してみます。実際に遊んでみると、ピースの組み合わせはもちろん、入れる向きによって全体の比率が変わることもわかってきました。
参加者のみなさんが慣れたタイミングで、いよいよオリジナルの作品づくりがスタート。唯一の条件は、目の前にある六角ピースと、枠の部品だけ。それでも、枠のサイズをどうするか、ピースをどうするか、考えるべきことはたくさんあるのですね。
ほどなくして、みなさんから作品のアイデアが続々と出てきます。それに応じて、目の前で検索ソフトを使って解析したり、改善のポイントを示したり、講師のえぢさんも大忙し。このライブ感たっぷりのやり取りも、ワークショップの見どころです。
そのうち、四角い枠にとらわれない組み方が提案されたり、ブロックを立体的に組めるぞ、なんて話も出たりして、ちょっと意外な展開へ。
最後は、3Dプリンターを使ったピース制作の裏話など、ものづくりの現場を感じるエピソードで幕を閉じました。六角形だけでも、まだまだ楽しめる。そんな印象の残る講座になった気がします。
2014.6.29
おかげさまで、最後の講座が終了しました。
これにて、6月のワークショップは閉幕です。ここまで長い期間に渡ったイベントは初めてですが、予想外の連続が心地よい現場でした。
最終日のレポートは、また後ほど。
まずは、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!