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2 アイデアを出すために - その2 特徴を探し出す

パズル本に限らず、一般の書籍・雑誌を読んでいる最中、テレビを見ている最中、歩いている最中など、日常生活で目にした言葉について、面白い特徴がないかを探しています。普段、見過ごしそうな文字一つに対しても、いろんな角度から観察してみるわけです。

そのとき、面白い特徴を見つけたら、後は出題の仕方やストーリーを模索して問題を完成させます。同じアイデアでも見せ方次第で出来栄えが大幅に変わりますので、個人的に見せ方には結構力を入れています。

見せ方に正解なんてありませんので、一つのアイデアでも出題方法が異なる問題を複数作成して、自分がベストだと思うものを選ぶのがいいのではないでしょうか。

問題が出来上がったら解いてみて、他の解がないか確認もします。この際、自分で解くのもいいのですが、友達に出題するのもいいかと思います。ひらめき問題の場合、作った本人が意図しない方向から別解が出てくる可能性がありますので、発表した後で恥をかかないように、友達の意見を得るのも一つの手です。

この経緯で作成したのが下の問題です。

問題1 アルファベットを一つだけ動かして、式を成立させてください。

(メディアソフト『ひらめき推理パズル Vol.2』にて発表)

問題2 山奥に住んでいる友人の家に向かっていると、目の前が左に曲がる道・右に曲がる道・下る道の3本に分かれていました。友人からもらったメモが示す方向の道に進めばいいようなのですが、左・右・下のうちどの方向の道に進めばいいのでしょう?

(メディアソフト『ひらめき推理パズル Vol.4』にて発表)

この問題の答えは、ご自分で。

(つづく)

田守 伸也
和歌山県生まれ。雑誌・テレビ・企業に問題提供する神出鬼没のパズル作家。名前以外、これといった特徴なし。