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3 アイデアを出すために - その3 自由に問題を創造する

自由奔放に問題を想定してみて、スマートな解が得られれば、完全にオリジナル問題の完成です。言葉で言えば簡単ですが、ご紹介した方法の中では一番難しいかもしれません。ですが、この方法で問題が完成したときは一番心地よく感じます。

ただ、その1でお話ししたように、既存の問題を知らないことには完全オリジナルかどうかの判断はできませんので、まずはパズル本・クイズ本を一冊でも多く読まれるのがよろしいかと思います。

この経緯で作成したのが下の問題です。

問題 太さが一定の2種類の棒(断面は正三角形・正方形)が、2本ずつあります。

この4本は長さも断面積も全く同じで重さも同じなのですが、材質を間違えたため、1本だけ少し重い棒ができてしまいました。材質の違う棒は見た目では分からず、さらに測定器具がなかったので、次のように棒で天秤を作りました。

こうして測った結果は、以下の通りです。ただし、支点に使った正三角形の棒は、すべて横向きの棒の中心に置いています。

さて、少し重い棒はA~Dのどれでしょう? 念のため申し上げておきますが、答えはDではありませんよ。(以上、未発表問題)

次回からは、新しい話題に移ります。お楽しみに。

(つづく)

田守 伸也
和歌山県生まれ。雑誌・テレビ・企業に問題提供する神出鬼没のパズル作家。名前以外、これといった特徴なし。