覆面算というパズルをご存知でしょうか?
0から9の数字を使い、同じ文字には同じ数字を、違う文字には違う数字を当てはめて、正しい計算式を導き出すパズルです。
左が例題、右がその答え。それぞれの文字と数字が対応しています。
作り手の側からしますと、覆面算は文節に一番重点を置きながら解き味や難易度を考慮するので、個人的には、易しい(解きやすい)問題ほど作るのが難しいと感じるパズルなのです。
実際、過去に「一般の方でも出来るだけ簡単に解けて、出来の良い覆面算を5問欲しい」のようなお話をいただいたときは、5個それぞれのテーマごとに10個近く問題を作成し、そこから一番いいと思う問題を1問ずつ選ぶ、という手法をとりました。
文節や見せ方・解き味を妥協すればもっと簡単に作れるのですが、実際に解いていただく読者の方だけではなく、まず自分が解きたいと感じる覆面算を作ろうとすると、ついついこだわってしまうようです。
そんな私が昨年、ふと「顔文字だけで覆面算は作れないか?」と思い、試したところ、結構な数の問題が出来たので、一部をご紹介いたします。顔文字覆面算の第一作目。
マウスを乗せると、桁の区切り線が出ます(以下、同じです)。
2桁+3桁=4桁と、顔文字覆面算では最もコンパクトで、最も簡単な問題です。パズル慣れされている方には、瞬時に目で解ける問題ですね。
次は第2作目を……と、顔文字覆面算を単にご紹介するのも芸がありません。せっかく新年なのですから、福が多く起こりますようにと、笑顔だけからなる顔文字「福」面算を4問出題いたします。
第2問
第3問
第4問
第5問
ほとんどロジカルに解けるので、しらみつぶしの解き方が苦手な方でも楽しんでいただけるのではないかと思います。 皆様にとって、この一年が幸多く素晴らしい年でありますように、お祈りいたします。
次回は、暗号をテーマにいたします。お楽しみに。