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9 漢字のパズル - 組み合わせて熟語を作る

忘れもしない、2004年9月4日の土曜日。

当時、夜7時から放送されていたテレビ番組「脳内エステ IQサプリ」で、初めて名前と一緒に拙作が流れた日です。

投稿した当時を振り返ると、「この系統の漢字パズルにはそれまで見られなかった、本来分割しない箇所で分割している面白さ」と「漢字の並びが一日千里という(聞きなれないですが)四字熟語になっているところ」が採用された理由だろうと思っています。

ただ、漢字の並び方では、番組開始当初に出題された「竹 + 内 + 力 + 人 + 月 → ??」が最高に素晴らしいですね。

一日千里という聞きなれない四字熟語よりも、竹内力という知名度の高い人名の方が人の目を惹きつけ、問題を解く前から楽しんでもらえ、なおかつ漢字パズルとして成立しているからです。

前置きが長くなってしまいましたが、組み合わせて熟語を作る漢字パズルでは適当にバラバラに並べるのではなく、解き手がより楽しめるような問題作りをしたいですね。作者の遊び心は、問題を引き立たせることが往々にしてありますから。(度が過ぎる遊び心は逆効果になる場合もありますので、注意が必要です)

はい、すべて、自分への戒めでもあります。

(つづく)

田守 伸也
和歌山県生まれ。雑誌・テレビ・企業に問題提供するパズル作家。
パズル雑誌以外では、テレビ番組「脳内エステ IQサプリ」、「推理せよ! 迷Qポワロ」に陰ながら問題を提供。JALのパズル小冊子『Air Challenge』など、企業のパンフレットにも問題提供経験あり。