8 『ぶたたぬききつねねこ』

言葉遊びの王道といえば、しりとり。

というわけで、今回は「しりとり」を用いた面白い絵本を紹介します。まずは、漫画家であり絵本作家でもある、馬場のぼるさんによる『ぶたたぬききつねねこ』。

絵本は「朝、おひさままどを照らすと、ドアをあけて出てきたのはあほうどりでした」というシーンから始まります。といっても、実際に書かれている言葉は「おひさま」「まど」「どあ」「あほうどり」だけ。これらの言葉と描かれている絵がストーリーを紡いでくれます。絵本には「しちめんちょう」「くま」「こうのとり」「きりぎりす」など多くの生き物が登場、タイトルになっている「ぶた」「たぬき」「きつね」「ねこ」は物語の終盤に登場します。そして、エンディングでは「クリスマス」を祝います。

途中には、りんご→ごりら→らっぱ→パイナップル→ルビー……という、どこかで耳にしたようなフレーズも登場。しりとりをするならつい誰もが唱えてしまうこの一連の流れも、この本から誕生したのかもしれません。

馬場のぼるさんは30作品以上の絵本を発表しており、どの作品も、子供の心をひきつけるやさしい絵で構成されています。特に、代表作の『11ひきのねこ』シリーズは、絵本以外にもぬいぐるみ、切手にと40年以上にわたって楽しまれています。

『ぶたたぬききつねねこ』から2年後の1981年には『ぶたたぬききつねねこ その2』を発表、一作目同様の構成で、「ぶた」「たぬき」「きつね」「ねこ」と動物仲間たちとの楽しい日常が描かれています。最後は、みんなで「じゅうごや」のお月見をします。

さらに、1990年には『こぶたたんぽぽぽけっととんぼ』を発表。前二作で登場した「ぶた」「たぬき」「きつね」「ねこ」がお父さん、お母さんとなって登場し、子供たち「こぶた」「まめだぬき」「こぎつね」「こねこ」とのドタバタの日常が描かれています。

これら三冊とも、しりとりの楽しさを子供に伝えるのには最適です。言葉を覚えたての子供でも、読んでいるうちに難しいものの名称まで覚えてしまいます。しりとりのルールもいつの間にか理解するようで、電車や車の中など、お出かけの際にしりとりで遊べると楽しいですね。

今回はここまで。次回も、しりとりをテーマに、違う絵本を紹介します。

今回の絵本
  • 『ぶたたぬききつねねこ』
  • 作 馬場のぼる
  • 出版 こぐま社
  • 発行 1979年1月

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  • 『ぶたたぬききつねねこ その2』
  • 作 馬場のぼる
  • 出版 こぐま社
  • 発行 1981年5月

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  • 『こぶたたんぽぽぽけっととんぼ』
  • 作 馬場のぼる
  • 出版 こぐま社
  • 発行 1990年6月

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