- 鳥居
- それから、子供たちにとって、「パズル」という言葉は「楽しい」というイメージにつながったのかもしれませんね。
- 岩瀬
- うん。
- 鳥居
- ただ、来てみてビックリだったとは思うんですが(笑)。
- 岩瀬
- その認識が違うんですよね。普通の人が持っている「パズル」の感覚と、今こうしてやっているものに、だいぶギャップがあるんだと思いますよ。
- ────
- まぁ、世間的には「ジグソーパズル」か「クロスワードパズル」でしょうね。あと、知恵の輪がギリギリ出てくるくらい。
- ────
- ところで、アンケートには他にどのようなことが書かれていたんですか?
- 鳥居
- 「楽しい」というのが多いし、「難しかった」というのも結構あります。前回だったか、「パズルを常設されたらどうですか」という意見もありました。
- 岩瀬
- (笑)
- 鳥居
- それだけ反応が良かったんですよ。
とくに今回は、かなり体験教室をやったんですが、「親子で楽しめた」とか、全体的に「良かった」という意見が多いです。まぁ、これは来年へのプレッシャーでもあるんですけど(笑)。
- 岩瀬
- それと、ひとつパズルが大きいのは、たぶん、遊べるという、手にとって、どうこうできるという部分じゃないかと思いますね。いじくり回すことができるのは、やっぱり大きな違いでしょう。
- ────
- そうですね。
- 鳥居
- 最初のうちは、団扇にしても、竹の玩具にしても、触らずに見る方式だったんです。
けど、パズルをやってから、「ここに来たら常に何か遊べる」ということが(お客さんの)頭に入ってしまっているんですよ。だから、展示会の中で「触って遊べる」というのは、どうしても外せない状態になってます。
- ────
- 資料展示のみは、ちょっと難しいと。
- 鳥居
- ええ。あとの時期は良いと思うんですけど、夏休みには子供向けの展示が外せなくなったということですね。市民の方が期待してますから、だんだんとプレッシャーがかかってます(笑)。
- ────
- 触って遊べるものとなると、それなりに題材は制限されるかもしれませんね。
- 岩瀬
- うん。
- 鳥居
- コマもやりましたし、お面にしても「お面づくり」という方法があったんですが、なかなか体験教室というのは大変です。というのも、今回のパズル工作は広い部屋でやってもらいましたけど、三年に一回は百畳の凧を作るんですよ。
- ────
- ?
- 鳥居
- 今年と来年は広い部屋を使えるんですが、その次の年は百畳の凧を作るので、夏休みに広い部屋が使えないんです。
- ────
- なるほど。あの部屋は、そもそも百畳敷の凧を作るための場所なんですね。
- 鳥居
- だから、三年に一回は、体験教室がないような展示会にする必要があるんです。
- ────
- でも、展示会の題材さがしって、大変でしょうね。
そういう情報って、どうやって集めてくるんですか?
- 鳥居
- ひとつは、出会った人からの情報。
もう一つは、新聞などのメディアを通じて、どういう人がいるかをチェックすること。
滋賀県の情報はここに送ってくるので、だいたい入るんですよ。
あと、県外の情報は入らないので、たとえば博物館に行ったら、とりあえず置いてあるチラシをひととおり見ますね。
- 岩瀬
- 人脈はすごいですよ、マメやからね。実際に足を運んでる。
トリト※にも行ってるんだから(笑)。
- ※都内のパズル専門店、パズルショップ・トリトのこと。
- ────
- そんな、遠くにも。
- 鳥居
- それもね、岩瀬さんの話とかしてますから(笑)。
- 岩瀬
- たとえ情報として知ってもね、マメに行くということには、なかなかならない。
- ────
- ネットの情報のみになりがちですけれども。
- 鳥居
- やっぱり、足を運ぶというのが、ね。
まぁ、そのために上京しているというわけではなくて、東京へ出張する機会がありますので。それでも、事前には計画しますけど。
2014.11.20