あまり、時事ネタっぽい話題や広告は取り上げない方針だったのですが、今回はこの「タイトル」を思いついちゃったもので、つい……。ま、キャッチーなものに惹かれるのは、広告マンの性(さが)ということでご容赦ください。
フォルクスワーゲンは大企業ということもあって、大量の広告を全世界で発信し続けています。その中には、ビジュアルに「トリックアート」や「だまし絵」をつかったものが少なくないんですね。
なかなか遊び心があって、楽しい広告を出す会社だなあ~、という感想を持っていました。
で、今回は、この機会に(?)いずれ掲載するつもりだったそれらの作品を、まとめて紹介しようと思いついたわけです。
まずは、このビジュアルの広告から。
座っているように見えて、実は寝転んでいます。横ゆれを抑える「アンチロールバー」を、錯覚の写真でユーモラスに訴求しているわけですね。
次は、多義イラストをうまく利用した広告。
"Don't rely on something just because it fits." 「ぴったりはまるからといって、信頼してはダメですよ」 部品は正規のものを使いましょう、という広告。多義イラストは見事な出来です。
さて次は、鍛え上げた腹筋のように見えて……
新型車のパワフルさを表現したものでした。やはり、トリッキーなビジュアルで、見る人の興味をひきつけています。
最後は、ロゴをひっくり返しただけの、こんな広告。
"Volkswagen. People's car." なるほど、人の形に見えます。「みなさんの車」ということを巧みにアピールしているわけですが、(2015年9月の)違法ソフトによる不正発覚なんかがあると、とても嘘くさく見えてしまいます。
広告のビジュアルに「だまし」を使うのは楽しいですし、もっとやってほしいですが、人を裏切るような「だまし」は勘弁してほしいものですよねえ。