8月

今月で、ざっくり夏はひと区切り。本連載では少し早めに、この季節を振り返りましょう。

まずオープニングは、前回に続いての登場となる、ASOBIDEAサポートスタッフのHiroshiさん。とてもスッキリした、こんな図案が届きましたよ。

8月は英語で「August」。その両方が一体化して、全体が左右対称になりました。sとtが組み合わさって、反対側でAになる点に注目したいところです。

さて、月の英語名といえば、この方も忘れてはなりません。連載開始からずっと月名で一貫している、ASOBIDEAの三輪です。今回の作品は、こちら。

夏らしくスポーティーな感じで、逆さまに見ても「August」の文字。どうも、英字は上の方で認識されやすい、というワークショップの話が、まさに実践されています。

そして、英語名が登場する作品が、もう一つ。まっしーさんによる、こちらの作品です。

なんと、角度を変えたら「なつまつり」に。流れるように涼しげな文字の形が、英字と仮名の間を取り持ちます。sとtのペアが、今度は「な」の字に変わりました。

続いて、これが漢字になると、どんなことができるのでしょう。そのアイデアを形にしたのが、意瞑字査印さんとoyadge01さんのお二人。

「夏祭り」の全体が、ナナメに裏返しても同じ形になっています。文字の形が調整されているのはもちろん、互いの位置関係もしっかり計算されているようですね。

ところで、この季節の風物詩というと、こんなものもあります。この夏、ポストに届いたりしませんでしたか?

作者はigatoxinさん。ここには「残暑御見舞」と書いてあるのですが、全体を180度回転しても形は同じ。みずみずしさと荒々しさを同時に感じる、不思議な風合いです。

最後は、ちょっとタイムリーな、kawaharさんの作品。

この「バケツをひっくりかえしたような夕立」は、それぞれ青と黒の部分も単独で引っくり返せるのですね! 前回とは、また違った印象の夕立でした。

ということで、今月はここまで。ご協力いただいた作家のみなさん、今回もありがとうございました。また来月にお会いしましょう。