長くて短かった夏休みが、そろそろ終わりを迎えます。これまで月にとらわれないテーマを続けてきましたが、今回は季節感のあるテーマにしてみました。
水菓子なんて言うと夏っぽい雰囲気があったりして、かたや食欲の秋を思い出す気もします。いずれにしても、選択肢はたくさんありそうですね。
ということで、トップバッターは、こちら。作者は意瞑字査印さん。
© 2015 意瞑字査印
読めましたか? うまく文字の切れ目をつかめば、そこに「パイナップル」が見えてきます。上下逆さまにしても同じ形になっている、正統派のアンビグラムです。
最初はカタカナでしたが、お次はひらがな。kawaharさんの作品です。
© 2015 kawahar
もう見た目で分かりそうですが、「りんご」と書いてあるのです。さらに、この三文字は向きが違うだけで、形としてはまったく同じ。お気づきでしたか?
続いて、今度は漢字です。作者はigatoxinさん。
© 2015 igatoxin
これは「胡桃」、つまりクルミです。この二文字も、逆さまに耐えられる形。細かく見るなら、へんとつくりの役割が微妙に変わるところに注目したいところですね。
そして最後に、英字の作品をご紹介します。作者は、まっしーさん。
© 2015 まっしー
180度の回転で変わらない「peach」の文字。とくに両端の変わりようが、お見事です。これぞアンビグラムのお手本と言えるぐらい、自然にまとまっています。
さて、今月はここまで。やはり、それぞれ独自の世界を築いていましたね。今回もご協力くださった作家のみなさん、ありがとうございました。
ではまた、月の終わりごろにお会いしましょう。
2015.8.31