日ごとに夏から秋への変化を感じますが、いろいろな場面で「○○の秋」という表現を見聞きする時期です。そこで今回は、音楽に関係するテーマを選びました。
単に連想するだけなら、いくつも出てくるでしょうけれど、それが文字の遊びとして発展できるかどうか、そのあたりが見どころですね。
最初に登場するのは、こちらです。作者は、まっしーさん。
© 2016 まっしー
トランペットが絡み合うなかに「Trumpet」の文字。これは上下さかさまにしても見栄えが変わらない、王道のアンビグラムです。立体交差している部分が文字の区切りに影響していて、とても巧妙に配置されているのが分かります。
次は、こんな楽器。
© 2016 igatoxin
igatoxinさんの「琵琶」は全体が左右対称。つまり、二つの文字が鏡写しになっているわけです。たしかに、よく似ている文字なのですが、下の部分は違っています。そのあたり、うまく調整してありますね。
そして最後は、こういう楽器。kawaharさんの作品です。
© 2016 kawahar
一見すると普通の「ウクレレ」。ですが、これをひっくり返して見ても、まったく同じ。なんだか不思議ですね。これは背景も含めて点対称になっているからで、ちょっとした形の違いが効いています。
さて、こんなところで、今月はおしまいです。ご協力くださった作家のみなさん、ありがとうございました。次回も、やはり月の変わり目にお会いしましょう。
2016.9.30