新年一発目は、昨年と同じく、覆面算をテーマにしたお話です。
私は、単体の文字(ひらがなだけ・カタカナだけ・アルファベットだけ)を使った覆面算も好きなのですが、昨年の1月に例としてあげた、
というような、文面の意味が瞬時に理解できる漢字を使ったタイプが一番好きです。
また、漢字が持っている複数の読み(上の問題でいえば「味」は「み」と「あじ」の二通りで使われています)を利用していると、その漢字を使う必然性が増すので、完成度にも響いてくるかと思います。
もし、「味噌」だけが漢字で作られていたのなら、ひらがな表記の「みそ」でもカタカナ表記の「ミソ」でもいいのですから、わざわざ漢字変換しなくてもいいですよね。
ちなみに、私が漢字入りの覆面算を作るときは、自ら勝手に設けたこだわりがあります。
1. 日常生活ではありえない漢字の使い方はしない。
普通、「運動」を「うん動」なんて表記しませんよね。
上の問題では、最下段の「うん動するか」を「運動するか」に置き換えても一意解なので、これは対処できますが、もし対処が出来なかったら、一から作り変えます。
2. 漢字を使うのであれば、易しい漢字はできるだけ変換する。
(メディアソフト『ひらめき推理パズル Vol.4』にて発表)
上の覆面算では、「蝶」だけが漢字なのに対し、「はな」や「はなばたけ」がひらがなだと、全体的に文面のバランスは悪いですよね。これを雑誌に納品してしまった自分が言うのもなんですが(苦笑)。
下のような、易しい漢字は全て変換しているのが理想の形です。
(メディアソフト『ひらめき推理パズル Vol.4』にて発表)
こうしたことは、あくまでも私の好みですので、「こういう考え方をしている人もいるんだ」と思う程度に留めていただければ幸いです。
では、新しい年のスタートにふさわしい覆面算を。