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22 アイデアを出すために - その5 思い込み

いきなりですが、下の画像に並んでいるひらがなは何でしょうか?

平仮名さえ知っていれば、小さいお子さんでも分かる問題ですね。答えを書くまでもないので、あえて書きません。

ただ、ここで終わってしまってはパズルでも何でもありません。もう一度、画像を見直して問題にお答えください。

あなたが思われた、とんでもなく簡単な一文字を答えるだけの問題ではありませんよ。

日常の生活でもそうですが、当たり前だと思っている事でも、考え方や見方をほんの少し変えるだけで、新しいアイデアが出てきたり、不可能だと思っていたことが可能になったりするものです。

連載の第一回で出題した立方体を作る問題はまさにそうで、思い込みを捨てれば、不可能だと思うことでも可能にすることができるいい例だと思います。

ちなみに、この問題を解いた方の中で、たまに「平面が存在する」と思われている方がいらっしゃいます。しかし、3次元の問題に平面、なんてスッキリしない答えは用意していませんので、そう思われた方は、もう一度お考えください。

では最後に、こちらの写真をごらんください。

穴が空いているわけではないので、飲み物を注げば、問題なく飲めるマグカップです。このマグカップを使って、お好きな飲み物を飲んでいる姿を想像してください。

さて、写真のマグカップは普通のものと異なるところがあるのですが、お気付きでしょうか?

ちなみに、画像の加工は一切していません。パリのお店で手に入れたものです。よくお考えいただいてから、ご想像と一致しているかどうか、下の答えをごらんください。

(つづく)

田守 伸也
和歌山県生まれ。雑誌・テレビ・企業に問題提供するパズル作家。
パズル雑誌以外では、テレビ番組「脳内エステ IQサプリ」、「推理せよ! 迷Qポワロ」に陰ながら問題を提供。JALのパズル小冊子『Air Challenge』など、企業のパンフレットにも問題提供経験あり。