かんじのじかん

第14回

同音語(三文字編 3)

間違えやすい同音異義語を続けます。×は誤用の例です。

傷む/痛む …… ×表紙に痛みがある
粗い/荒い …… ×画像が荒い
応える/答える …… ×期待に答える
陰/影 …… ×影で見守る
軒/件 …… ×書店を三件回った

いずれも、左の漢字の代わりに右の漢字を間違えて使いやすいようです(逆向きの間違いは少ない)。

取り扱いが厄介な同音異義語ですが、一方で謎掛けや洒落、誤変換などの言葉遊びでは大いに活躍します。

「お坊さん」とかけて「新聞」と解く。その心は「袈裟着て経読む/今朝来て今日読む」(けさきてきょうよむ)……という謎掛けは良くできていますね。

前々回前回に続いて、同音なのに三文字すべてが別のペアを出題します。二つの文にある□に漢字を入れ、同じ読みになる別の言葉を二つ作ってください。

例題

   とは出産後28日未満の赤ちゃんのことを言う。

パスポートの   には旅券事務所に行く。

答え:新生児/申請時(しんせいじ)

14-1

彼は顔立ちがよく誰もが認める   だ。

   の一門には、一龍斎・神田・旭堂などがある。

14-2

エコでサステイナブルなので、   製品が人気だ。

男性皇族の配偶者の敬称を   という。

14-3

今度のおせちには豪華な   を注文した。

作物を荒らす動物を   で駆除した。

14-4

アマチュア無線のコンテストには、   の数を競うものがある。

運動会で   に合わせて入場した。

14-5

アウトドアの   はチョコレートや飴が一般的だ。

   のパーカを着ているので、夜でも目立つ。

14-6

お釣りに穴のない   の五円玉が交じっていた。

エアポケットに入り機体が   した。

14-7

十分な睡眠を取った後には心地よい   が訪れた。

騒音の発生源となりうるので、市中での   の濫用は規制されている。

解答は次回に掲載します。(itacho/漢字蒐集家)

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2020.12.25