3月

早いもので、いよいよ年度末。昨年の4月から新方式でスタートして、ちょうど一年になろうとしています。年が一回りするところで、こんなテーマを選びました。

今月のテーマ まわるもの

思いつくものは色々ありますが、その文字で面白いことができるかどうかは別問題。そのあたりのチョイスも気になります。

さて、最初にご紹介するのは、意瞑字査印さん・oyadge01さんの共作です。

© 2016 oyadge01

力強く書かれた「回転寿司」は、全体を逆さまにしても変わりません。王道のアンビグラムですね。パーツの形状はもちろんのこと、その微妙な離れ具合も、すべて巧妙に機能しています。

さて、最初が「食」なら、次の作品は「衣」と言うべきでしょうか。

© 2016 Hiroshi

Hiroshiさんの「せんたくき」は、懐かしい感じの文字。これを少し傾けると、全体が左右対称になっているのが分かります。何気なく書いてあるようで、実はシカケがあるという、シンプルかつ大胆なアイデアです。

次なる作品は、言うなれば「住」の分野から。作者はigatoxinさん。

© 2016 igatoxin

カッチリした「扇風機」の文字は、上下をひっくり返しても同じ。中央にある「風」の字が単独で点対称になっていて、さらに左右の二文字は上下で入れ替わるという、そんな形の妙に驚きました。

最後は、まっしーさんの作。おなじみのアレを、英語で。

© 2016 まっしー

独楽を意味する「top」は、シンプルで優雅なアンビグラム。180度回転させても同じように読めます。文字まわりの装飾が形の変化とも結びついていて、なかなか味のある図案ですね。

ということで、これにて今月は終わり。ご協力くださった作家のみなさん、ありがとうございました。次回も、やはり月の終わりごろにお会いしましょう。