4月

新しい年度に入って、ちょっとだけページの雰囲気が変わりました。それでも、月ごとにテーマを設定するのは、これまでと同じ。

ただし、今回は歳時記にとらわれることなく、こんなテーマでお届けします。

今月のテーマ
かけるもの

たまに飛び出す「もの」シリーズ、昨年の8月に続いての登場です。

ソースをかけたり、橋をかけたり、ときには歯がかけたりもします。この幅広い解釈の中から何を取り出すか。そこに注目していきましょう。

まずは、駆けるものから。

kawaharさんの「マラソン」は、上下を逆さまにしても同じ図案です。「マ」の向きを変えると「ン」に見えるのですね。そんな文字たちがトラックの中に配置されていて、なんだか自分から走っているようにも見えてきます。

そして今度は、掛けるもの。

igatoxinさんの「迷惑」は、なるほどと思えるチョイス。これまた、引っくり返しても変わらない二文字です。それにしても、まったく違う漢字のはずなのに、こうしてアンビグラムにアレンジする手腕には驚くばかり。

最後も、掛けるもの。ですが、そこに、ひとひねり。

まっしーさんは鍵を「Lock」と表現。こちらも、180度の回転で変わらない図案です。面白いのは「o」と「c」の関係と、「L」と「k」の変わり方。こうした工夫は他の単語にも応用できそうで、いろいろ勉強になりますね。

というわけで、これにて今月は終わり。ご協力くださった作家のみなさん、ありがとうございました。また次回も、月の終わりごろにお会いしましょう。